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PAW集客パワーの秘密
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激安の殿堂”ドンキホーテ”がプロデュースする
ニューコンセプト複合商業施設PAW。
その集客パワーを探る。
「メジャーなナショナルチェーン店には興味ない」というドンキ精神
PAWかわさきのテナント構成を見て驚くのは、DPEの「55ステーション」など全国区の大手チェーン店もあるが、商業施設初出店の老舗料理店やまだ数店舗規模のファーストフード店など、PAWを足がかりとして多店舗展開を始めようとするところが多いことだ。牛角でお馴染みのレインズインターナショナルも新業態となるラーメン店での出店だし、「肉のハナマサ」の出店も意外性がある。概念がすでにできあがった店舗の集合体SC(ショッピングセンター)ではなく、深夜営業をさらに多様化し強固なマーケットを形成するというドンキホーテのコンセプト、戦略に賛同する企業や店舗と強固なタグマッチを組むという戦略が見事に生かせされているといえよう。
ナショナルブランドにこだわらないニューコンセプト複合商業施設PAW。ナイトマーケットを変革するアイデアと意欲があれば、ドンキやその他のコアテナントとのシナジーワークで大きな可能性を秘めている。
驚きと発見がキーワード
PAWの「A」はAMUSEMENT、「W」はWONDERLANDだ。
ドンキといえば、所狭しと陳列されたあの雑然とした売り場がウリだが、消費者を惹きつけたのは、その玉手箱をひっくり返したような楽しみと驚きだろう。何でこんなものまで売っているのだろうという驚きと、何て安いんだろうという驚きが合体した魅力だ。PAWはこうしたファクターにさらに、こんな深夜にこんなお店が開いているという驚きが加わった複合施設といえるだろう。
つまり、どちらかといえば「目的買い」より「目で楽しむ衝動買い」の傾向が強いドンキホーテに、明確な目的を伴った買い物やサービス利用とが、相乗効果を生み出しながら、深夜営業という新たなマーケットを付加していくという戦略だ。
実際、今後のPAW展開では「歯科・小児科」「クリーニング店」など24時間利用できたら便利なはずの業態出店に力点をおくという。深夜営業のパイオニア、ドンキホーテならではの際立ったマーケティング戦略だ。
商圏に応じてテナントミックスを変えるフレキシビリティ
通常、大型SC展開では有名店を中心としたテナントミックスをとるケースが多いことから、どの施設も同じような店揃いとなるのが普通だ。SCディベロッパーにとっても効率的な運営が可能なはずだが、ドンキホーテでは、商圏における市場性、ターゲット層を考慮し、出店地に応じてテナントミックスのバランスや店舗も変えていく方針だ。ただし基本となるのは、やはり個性ある店舗、魅力ある店舗、他店には無いサービス。面白い話を聞いた。おなじみのクレーンゲームだが、PAWかわさきの「ファンタジーパーク・シンドバッド」では、お客がぬいぐるみなどを中々取れないでいると、店員が取りやすいところに移動してくれるのだそうだ。可動式の「ワゴン販売」も店内を躍動感あるのものにするうまい演出だし、同じ業種でも、アイデア次第でお客の心を掴むことができる好例だろう。
ドンキホーテの圧倒的集客力を核として、出店ショップとのアライアンスがさらなるポテンシャルを生み出すこのPAW、今後の展開が楽しみだ。
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